シックハウスと自然素材
21世紀住宅の健康な暮らしと自然素材

住宅は家族が生活する器です。ただ生きていくだけではなく、人間らしく、家族としての愛情を育み、子供の成長を促す基盤です。
住宅がその役割を果たすには、家族が安心して暮らせる住まいである必要があります。少なくても住宅がそこに住む人に危害を加えるようなことはあってはならないことです。

しかし、現実には

シックハウス症候群と呼ばれる被害が続出し、階段や浴室などにおける家庭内の事故も後を絶ちません。なぜこんな住宅になってしまったのでしょう。  背景の一つには、住宅の部品や材料、住宅そのものが工業化されてきたことがあります。モルタルを塗り塗装で仕上げるより、サイディングやビニルクロスで仕上げた方がコストも安く、工期も短くできます。 住宅に用いるあらゆる材料・部品が工業化・規格化され、施工が簡略化されてきました。

例えば 
最近の規格化された市販の階段の勾配は、足腰のしっかりした人が昇降しやすいサイズで作られています。
この規格階段は中学校以上の青年男女で50歳くらいまでの健康な人向きにつくられていて、それ以外の人々、小さな子供や高齢者には昇り降りしにくく、けっして良い階段とはいいズライ物が多いのです。なかには階段を軽快に見せるあまり、すけすけで、恐怖感をおぼえるものもあります。2階に行くのがいやになる階段が作られております。

浴室も台所もユニット化されています。規格に則った部品や住宅が工場のラインのように大量生産されました。性能が良く、設計・施工が簡単で、安価な住宅を大量に供給することを大目標に、住宅に関するあらゆる分野で工業化が進められました。もちろんそれは、日本の住宅が、
行政、産業、建て主が求めてきたものでもありました。
その結果、コストは抑制されましたが、手作りの住宅が少なくなり、
個性が失われていることも事実です。

どこの家にいっても、石膏ボードにビニルクロスという標準的な内装仕上げ、効率的に工場生産される材料や部品、人間の健康チエックをしないまま大量生産された、新建材や、塗装材、下地材、接着剤で
シックハウス症候群を発生させました。一部の過敏な人のみの問題ではなくなっています。いぜんは、地元の材料を使って建てるのが当たり前でした。床も壁も天井も、建具も北海道の自然材料で作られていました。

ところが材料や部品が工業化され、東京で作った部品や建具を北海道で使う、あるいは北海道に建てる住宅の木材料を海外から輸入する、ということが行われるようになりました。最近シックハウス症候群への反省として、
自然素材が大変見直されてきています。が、もう一歩進んで、北海道で採れる材料を使い、北海道らしい住宅を作ることも考えていきたいものです。

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