21世紀住宅の地震対策  

   巨大地震に安全の備え  

最近の地震に対する建築技術革新はめざましいものがあります。

今までは住宅の地震対策といえば耐震構造にすることでしたが、今は耐震構造
制震構造、免震構造の
3種類があります。

                                       耐震構造                    

地震時の横揺れに対抗してねじれ、曲がり、横ずれ防ぐ構造で地震の振動に耐
えようとする構造です。今までの住宅は全てこの構造です。低価格で設置する事ができます。バランス良く配置すればある程度の大きな地震にも有功です。
ただ、一回の地震では問題なかった場でも、大きな余震等が続く場合は筋交い等の耐力壁が緩んで機能しなくなり大きな被害に合うことがあります。地震の揺れを少なくする事はできません、ひたすら耐えることにあります。


制震構造

最新の高層ビルや大型斜張橋などに採用されている、地震力を吸収して、ゆれ
を抑える技術です。その技術を住宅用に開発されています。低価格で設置
する事が出来ます。効果も地震エネルギーを
30%〜40%軽減すると言われていま
す。色々な工法が開発されていますが、一般的には地震の振動を吸収するダン
パーが建物の揺れを軽減します。
地盤や敷地条件に制約がなく、間取りの制約もありません。 建物の揺れを吸収するため、建物の損傷や家具の転倒をおさえ繰り返し連続し
て起きる大地震にも効果を発揮します。地震の揺れを少なくする事が出来ます
層間変異1/30になるように規定されていますので、横揺れを10cm以内いに抑えるように制震装置を取り付けします。
柳に風のように柔軟に地震力を受け流す方法と言えます。



免震構造

建物の基礎部分に架台を組み、免進装置によって、建物と地震を切り離し、建
物に直接揺れを伝えません。他の工法と比べて値段的には高価なものになりま
すが、大地震に対しては効果は一番で
110くらいまで低減できると言われて
います。繰り返し連続して起きる大地震にも効果を発揮します。
だだし中小規模の地震や、台風には反応が悪く問題が有るものもあります。又地盤や敷地条件などの制約「横揺れで50p以上の揺れの為の空間を取らなければならない」があります。建物を空中に浮かせて、地震のおきる地盤と切り離す、唯我独尊の術でしようか?


基本構造

いずれの構造、工法をとっても、耐震構造が基本になります。まず建物を耐震
にして、その他の構造をプラスします。建築基準法との関係もあり、耐震的に
品確法の等級
1は絶対確保です。出来れば等級3以上にしたいものです。但し
建築基準法には制震、免震に対する安全性の増加はありません。


阪神大震災で倒壊した建物

国が定めた「新耐震基準」には住宅は、阪神大地震においても、倒壊等の被害
が少なかった事が確認されています。倒壊した家は戦後直ぐ建てられた住宅で
、屋根は本瓦葺きで頭が重く、しかも窓が多くて、壁が少ない、基礎も束石等
で古い住宅だったそうです。
もちろん筋交いなどは入っていない、土壁が多かったそうです。このような建物は倒壊等の被害をうけ、人命、財産を守る事はできませんでした。調査に行った北大の先生の話では、一見弱そうな家が倒れて、壁の多い丈夫そうな家は被害を免れることができました。

現在の建築基準法の新耐震基準は最低の基準

現在の基準は最低の基準であり、とても不安であります。最上級の品格法の等
級3(現行基準法施工令の
1.5倍)にしても、大きな被害に見舞われることもあります。現行基準は震度6「大正時代の関東大震災」、400ガルで作られています。阪神大震災では最大値800ガルでしたので、2倍のガルでした。品格法の最上級基準は建築基準法の1.5倍だからです。私の設計では常に品格
法の基準の等級
3以上で耐震設計をしていましたが、今後は制震工法を採りい
れていきたいと考えています。

今後の住宅の動向

今後の予想される地震に対する備えは免震、制震構造の戸建て住宅は増加が予
想される。今から
4年後の2010年度には35千個が免震、制震住宅の家となり
、建設住宅の
10棟のうち1棟となるのではないかと、予想されます。

制震構造の具体例

GHハイブリット制震工法

ここに紹介する制震装置は制震装置の一部で、他にも使いやすいものがあると
思いますが、比較的リーズナブルな価格で取り付けができ、比較的簡単に取り
付けることができるので、取り上げる事にしました。

地震エネルギーを吸収する装置は90pの壁の中に充分入るものが多い、その装
置壁をX、Y方向にバランスよく配置することになる。5坪に一個必要で、
45
くらいの
2階建て住宅では約10個必要です。1個当り約く設計価格で55万円
前後です。したがいまして

5.5万×10箇所= 55万位ですが実費としては4045万位です。比較的リー
ズナブルな費用で制震構造になります。新築の場合取付け期間は1個当り40
分くらいですので、大工さん一人で1日位の作業量になります。
既存住宅にも利用できます。既存住宅に利用する場合には、ある程度建物に剛性を持たせる必要があります。すなわち取付け必要個所の壁を剛性にして、ホールダン金物3T(
1.5T×2)で基礎にきんけつしなければなりません。その他制約があり、制震力が発揮できるような工事が必要です。

今後の住宅

今後の住宅は吹き抜きが多くとられ、構造に対しては決して安全な方向には向
かっておりません。しかし一方吹きぬきには広がりがある開放感があります。
吹抜き等をとりながら、いかに安全な建物を作るかが、重要だと考えており
ます。いかに安全な住宅を作るか、制震構造にもメーカーによって色々なものがありますので、長所、短所を考えて取り付けていきたいと考えています。

地震対策制震構造の事をより知りたい方には、小冊本(CD)を無料で差し上げます。
住所、氏名、電話、メールを書いて、はがき又はメールで阿部建築設計事務所まで申し
込み下さい。
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